アロマオイルにはさまざまな種類があり、香りや特徴、使い方などもさまざまです。ベルガモットのよい影響や使い方を知っていますか。
どのようなよい影響があって、どのように使えば効果的に使えるのか知りたいですよね。
ここでは、アロマテラピー検定取得に向けて勉強中の私が、「ベルガモット」について初めて使う人に向けてわかりやすく紹介していきます。おすすめの使い方も参考にして、お気に入りのアロマオイルを見つけてください。
アロマオイル「ベルガモット」とは?

ベルガモットは、イタリア原産の常緑低木で白い花を咲かせ、オレンジのような果実です。アロマオイル(=エッセンシャルオイル=精油)は、オレンジと同様に果皮から圧搾法で抽出されます。
ベルガモットの原産はイタリアで、レモンとスイートライムの交雑種と言われています。コロンブスが発見したベルガモットを、イタリアの街「ベルガモ」で栽培し始めたことが名前の由来とされています。
現在、イタリア半島南端の小さな町で、世界のベルガモットのアロマオイルの90%が採れます。
ベルガモットの果肉や果汁はほとんど利用されず、果皮から精油を採油するために栽培されています。ほかにも、果皮は紅茶のアールグレイの香りづけにも使われています。
栽培が難しく、気候や土壌などの条件がそろわないとうまく育てられないそうです。
果皮から採れるベルガモットの香りは、レモンより甘くフローラルなやさしい香りで、柑橘系の中でも人気が高いです。

アロマオイル「ベルガモット」の基本情報

ベルガモットの基本情報は、次の通りです。
学名 | Citrus bergamia |
科名 | ミカン科 |
抽出部位 | 果皮(外皮) |
抽出方法 | 低温圧搾法 |
芳香化学成分(主な成分) | モノテルペン炭化水素類 ・リモネン(94.5%) エステル類 ・酢酸リナリル(31.4%) モノテルペンアルコール類 ・リナロール |
香り | 柑橘系のフルーティーなさわやかな香り フローラルの甘い香り |
ノート | トップノート |
香りの強さ | 弱い |
相性のよいアロマオイル | ほとんどのアロマオイルと相性がよい イランイラン ジャスミン ゼラニウム ラベンダー レモン など |

アロマオイル「ベルガモット」のよい影響とおすすめの使い方

ベルガモットは、300種以上の成分で構成されている万能なアロマオイルです。ベルガモットの香りは、ストレスを緩和する効果が期待できます。また、消化器系の調整作用や抗菌作用などの働きもあります。
ベルガモットの心や体、肌に与える影響と使い方を紹介します。これからベルガモットを購入したり、使ったりするときの参考にしてください。
心に働きかける
ベルガモットの甘くさわやかな香りによって、心身が疲れたとき、弱気になってしまったときなどに、心のバランスを整える効果が期待できます。
アロマディフューザーを利用して、一日の終わりに室内に香りを拡散させるのがおすすめの使い方です。眠りにつくまで心地よく過ごすことができます。
また、安眠効果も期待できるので、眠るときにはティッシュなどにオレンジのアロマオイルを1、2滴垂らして置いたり、リネンを香らせたりするのもおすすめです。
体に働きかける
主成分のリモネンには、血液の流れを促進する作用があります。神経系による胃腸の不調のとき、腸の働きを高める効果が期待できます。
肌に働きかける
ベルガモットには、抗菌作用や皮脂バランスを調整する働きがあるため、ニキビや吹き出物に対して効果が期待できます。ニキビや吹き出物に対しては、キャリアオイルで薄めて使いましょう。
ベルガモットは消臭効果が期待できるので、精油を薄めて(キャリアオイル30mLに3、4滴)、首の付け根やわきなど汗のにおいが気になるところに塗ることもおすすめの使い方です。
足裏のマッサージに使うときには、薄めずに使用することもできます。足裏に1、2滴塗ってツボをマッサージするとよいです。
光毒性があるため、原液を肌に塗布したあと12時間以内は、直射日光を避けてください。また、繰り返し使用することで、アレルギー反応が起きることがあるので、注意が必要です。


アロマオイル「ベルガモット」のまとめ
ベルガモットは、鎮静、抗うつ、血行促進、消化促進、鎮痛、抗菌、抗炎症、皮脂分泌調整など、さまざま効果が期待できます。
ただし、アロマオイル(=エッセンシャルオイル=精油)は医薬品ではないので、効果を保証するものではないことを理解した上で、生活スタイルに合わせて、ベルガモットを生活の中に取り入れてみてください。

