【H1】初めての宝塚歌劇観劇
「宝塚歌劇団」と聞いてどのようなことを連想しますか。
- 女性だけの劇団
- 女性ファンが多い
- 化粧が独特
など、さまざまな印象をもっているはずです。
宝塚歌劇を見たいと思っている人のために、初めて宝塚歌劇を観劇するために必要なことをわかりやすく紹介していきます。
これを読むことで、安心して宝塚歌劇を観劇することができます。
宝塚歌劇とは

宝塚歌劇とは、100年以上の歴史をもつ、女性だけの劇団です。花、月、雪、星、宙(そら)の5組あり、各組70名程度が所属しています。
宝塚歌劇は、「宝塚大劇場(兵庫県)」「東京宝塚劇場(東京都)」の2つの専用劇場を中心に、年間を通して各地で公演を行っています。
スターシステムがあり、男役と娘役に分かれて、各組にトップスター(男役)とトップ娘役が存在します。男役のトップスターが人気で、トップスターを見るために、何度も劇場に足を運ぶ人や、遠方から来場する人もいます。
演目は、大抵芝居とショーの二本立てですが、時には一本ものの大作が上演されることがあります。
宝塚歌劇のおすすめの公演

宝塚歌劇のおすすめの公演を2つ紹介します。
ベルサイユのばら
同名漫画「ベルサイユのばら」(池田理代子作)が原作です。1974年の初演以来何度も再演を繰り返している名作で、通算観客動員数500万人を記録した、宝塚史上最大のヒット作です。
フランス革命初期のベルサイユ
- 貴族で男装の麗人:オスカル
- 彼女の幼なじみ:アンドレ
- フランス王妃:マリー・アントワネット
- スウェーデン貴族:フェルゼン
「ベルサイユのばら」は、主役の異なるオスカル編とフェルゼンとマリー・アントワネット編があり、上演内容が異なります。衣装やセットも豪華絢爛で「これぞ宝塚」という感じです。
「ベルサイユのばら」は、2014年に以降上演されていないのですが、2024年は「ベルサイユのばら」初演から50周年という記念の年になります。50周年を記念して、再演されるのではないかと期待されています。
いろいろな人が「あの組でオスカル編を!」「フェルゼンは絶対あのスター」など、配役の予想が盛り上がっています。
エリザベート
ウイーンミュージカル「エリザベート」の宝塚版です。1996年に初演時、チケットが入手困難になるほど大ヒットの作品になり、2018年までに10回の再演を繰り返してきました。
一人一人のキャストが魅力的であるともに、楽曲が素晴らしく、常に再演を熱望されている作品の一つです。
19世紀末のオーストリア
- 黄泉の帝王:トート(死)
- オーストリア皇后:エリザベート
- オーストリア皇帝:フランツヨーゼフ
- エリザベート暗殺者:ルイジルキーニ
- オーストリア皇太子:ルドルフ
東宝版「エリザベート」の上演ではエリザベートを主役にしていますが、宝塚版「エリザベート」ではトートを主役にしています。内容は少し異なりますが、東宝版、宝塚版ともにとても人気があります。
2022年に東宝で上演されたので、そろそろ宝塚でも再演されるのでは、とファンの間では予想されています。
おすすめの2作品の上演はいつになるかわからないので、「早く宝塚を見たい!!」ということであれば、芝居とショーの2本立ての作品をおすすめします。
芝居は1時間半と短く、歌とダンスがメインの華やかなショーがありますので、気楽に観劇できます。
今後の上演作品の予定が公式HPに出ていますので、好みのものを探してみることをおすすめします。
宝塚歌劇チケットの取り方

宝塚歌劇を見るにはチケットを買う必要があります。劇場に直接行っても、ほとんどの公演が売り切れているので、当日に公演を見ることは難しいです。
宝塚歌劇で公演を見るのであれば、前売り券を購入するのをお勧めします。主な購入方法は、次のとおりです。
まず、一般前売りは、宝塚公式HPで購入する方法です。ただし、公式HPの前売り券発売の日は、「サーバーが混み合っています」の画面になってしまい、申し込み画面まで時間がかかります。また、つながったときには、もう満席ということもあります。
次に、チケットサイトの貸し切り公演で申し込みをする方法です。次から申し込みをすることができます。
そのほかに、VISAやJCBなどのカード会社やパルシステムなどの貸し切り公演に申し込んだり、旅行会社のツアーに申し込んだする方法もあります。
貸し切り公演は、基本的に抽選方式なので、申し込んでおけばあとは当落を確認するだけです。
一般前売り日よりも、貸し切り公演の申し込み日の方が早いことが多いので、サイトをこまめにチェックしたり、メールで申し込み日をお知らせしたりしてもらえるように登録しておきましょう。
初めての宝塚歌劇観劇への準備

では、いざ宝塚を見に行くとなったとき、何を準備すればよいでしょうか。服装や持ち物について紹介していきます。
適した服装
ドレスコードはありませんので、基本的にどのような服装でも大丈夫です。ただ、普段着というより、いわゆるおしゃれ着を着てくる人が多いです。
久しぶりに友達と会うとき、デパートに買い物に行くとき、というようなイメージの服装が適しています。
必要な持ち物
必要な持ち物を2つ紹介します。
少し大きめのバッグ
普段のバッグで大丈夫ですが、公演パンフレットを買うことを想定すると、B4サイズが入るくらいの少し大きめのバッグを持って行くことをおすすめします。
オペラグラス
公演を見るときには、オペラグラスがあると便利です。劇場内でも貸し出しがありますが、自宅にオペラグラスがある人は、役者さんの細かい表情や衣装が確認できるので、持って行くことをおすすめします。
宝塚歌劇観劇のために

宝塚歌劇で観劇するために気になることを紹介していきます。
劇場までのアクセスと上演時間
アクセス方法は公式HPにありますので、確認してみてください。
宝塚歌劇は、開演から終演まで約3時間で次のようなスケジュールになっています。
- 上演(1時間30分)
- 休憩(30分)
- 上演(1時間)
食事
宝塚大劇場
宝塚大劇場には、レストランやカフェがたくさんあります。大劇場内には、宝塚ホテルが経営するレストラン「フェリエ」や「くすのき」があります。こちらを利用する場合は、事前に予約しておくことをおすすめします。
それ以外でも気楽に利用できるカフェがありますので、幕前後や幕間にも食事を楽しむことができます。
東京宝塚劇場
東京宝塚劇場内にはきちんとした食事ができるレストランはなく、ラウンジのみの営業になっています。劇場近くに日比谷シャンテや日比谷ミッドタウンなどのショッピングビルやレストランがたくさんあります。
幕間に食事をとるのは大変忙しいので、幕前後で落ち着いて食事をしましょう。
劇場内の設備
お手洗い
劇場内各所にありますので、安心してください。ただし、女性のお客さんが多いので、女性専用のお手洗いが多いです。
幕間(30分)のお手洗いはとても混み合います。心配な人は第1部が終わったら、すぐにお手洗いに行くとよいです。
コインロッカー
コインロッカーは劇場内にあります。もしコインロッカーがいっぱいの場合は、総合インフォメーションで預かってもらうことも可能です。客席は狭いので、手荷物は預けておきましょう。
観劇を楽しむためのマナー

他のお客さんに迷惑をかけず、みんなで楽しく観劇するためにもマナーを守る必要があります。次のことには注意をしましょう。
- 携帯電話(スマホ)はマナーモードにし、上演中は使用しない。
- 上演中は、おしゃべりしない。
- 背もたれに背中をつける。つい見入ってしまい、背伸びをしてしまう人がいるのですが、後ろの人の迷惑になるので我慢しましょう。小さめの方は、クッションを貸し出してくれるので、係の方に聞いてみてください。
- 宝塚は独特な拍手のタイミングがあるので、まずは周りとタイミングを合わせましょう。手拍子も同じように、周りと合わせましょう。
上演を撮影することは、マナーではなくルール違反です。係の人に連れて行かれますので、絶対にやめましょう。
宝塚歌劇観劇で気になること

最後に観劇で気になるであろうことについて紹介していきます。
入り待ち出待ち
宝塚の入り待ち出待ちは、劇場前のよくある風景でしたが、コロナ渦により待つことが禁止されました。
第5類になりましたが、現在も入り待ち出待ちはまだ禁止されており、「お控えください」「速やかにお帰りください」と掲示があったり、アナウンスされたりしています。
入り待ち出待ちは、スターに直接会えるチャンスでもありますので、再開されるのを楽しみに待ちましょう。
グッズ
劇場内にキャトルレーヴというショップがあり、グッズを買うことができます。上演プログラムやスターの舞台写真、書籍、CD・DVD、スター監修のグッズなどを買うことができます。
観劇のあとは、お気に入りのスターグッズを買うために、ぜひ立ち寄ってみてください。
宝塚歌劇観劇のまとめ
初めての宝塚歌劇観劇として、宝塚歌劇について紹介してきました。
宝塚歌劇のおすすめの作品は2つです。
- ベルサイユのばら
- エリザベート
おすすめの2作品は、上演予定は現在ありませんので、今後の公演案内を公式HPで確認してみてください。
観劇するために知っておいてほしいことは、次のとおりです。
- 特別な服装や持ち物は必要ありません。
- 食事は幕前後がおすすめです。
- お手洗いは多数あります。
- コインロッカーがあるので、手荷物の心配はありません。
- 観劇中はマナーを守りましょう。
初めての宝塚観劇は、少し緊張かもしれません。しかし、いざ幕が上がると、たちまち皆さんを夢の世界に連れて行ってくれます。ぜひ、劇場に足を運んでください。
実際に宝塚歌劇に行くことが難しいときは、有料ですがライブビューイングやライブ配信が行われていますので、まずはそこから試してみるのもよいかもしれません。