アロマオイル(精油)の保存方法を知っていますか。
アロマオイル(=エッセンシャルオイル)には、防腐剤や酸化防止剤は入っていません。熱や日光に弱いため、不適切な環境で保存すると香りと品質が劣化してしまいます。
せっかくアロマオイルを買ったのに、保存の方法が悪くてアロマオイルの香りや品質が悪くなってしまうのが心配ですよね。
ここでは、アロマオイルの保存方法について、気をつけるべきことを紹介します。アロマオイルの香りと品質が保たれるようになります。
アロマオイル保存方法1 ビンのふたをしっかりしめる

アロマオイルは、香りが拡散することからわかるように揮発性が高いです。使用後は、ビンのふたをしっかりしめてください。
ふたがしっかりしまっていないと、アロマオイルと空気が触れることになり酸化(=劣化)がはやまります。
酸化したアロマオイルを使い続けると、肌へのトラブルにつながってしまいます。人によっては、アレルギー反応が出たり、皮膚が炎症を起こしたりします。
不快な香りになっていなければ、肌に使うのではなく、芳香浴に使うことができます。
柑橘系のオイルは、他のアロマオイルに比べて酸化しやすいので特に注意が必要です。逆に、樹木系は劣化のスピードは遅いです。
ベルガモット、グレープフルーツ、レモン、マンダリン、オレンジスイート など
ローズウッド、ヒノキ、ユーカリ など
また、頻繁に使わないアロマオイルで、ビンの中に空気が入っている場合も酸化が進みます。
できれば小さいビンに移し替えて、ビンをアロマオイルでいっぱいにして、空気に触れないようにしておくと長持ちさせることができます。

アロマオイル保存方法2 湿気のない冷暗所で保管する

アロマオイルは、光や熱によって酸化が進み、湿気に対してとても弱いです。直射日光があたるところ、湿度の高い場所は避け、冷暗所で保管するのがおすすめです。
アロマオイルは、温度が10度あがると、約3倍の早さで劣化していると言われています。22度以上になると特に注意が必要です。
夏場は室温が高くなるので、冷蔵庫での保管がおすすです。しかし、しっかり管理をしないと劣化を早めてしまう恐れがありますので、以下の2点に注意しましょう。
- 冷蔵庫の出し入れを繰り返すことで、急激な温度変化が起こる。
- 冷蔵庫から出して放置することで、ビンが結露して水分が入る可能性が高まる。
冷蔵庫で正しく保管して、アロマオイルを劣化させないようにすることが大切です。冷蔵庫で保管するときは、野菜室がおすすめです。
また、冷蔵庫で保管するときは、ほかの食べ物に香りが移らないように気をつけましょう。
そして、アロマバスを楽しむために、バスルームや脱衣所などにアロマオイルのビンを置いてしまう人がいるかもしれませんが、バスルームや脱衣所は湿度が高く、性質が変化してしまうのでおすすめできません。
手間かもしれませんが、その都度バスルームや脱衣所に持ってくることをおすすめします。

アロマオイル保存方法3 早め(1年以内)に使い切る

アロマオイルの有効期限はビンに書かれていますが、使い始めたらできるだけ早めに使い切るようにしましょう。有効期限は、成分によって違いがあります。
柑橘系のアロマオイルは長持ちしないので、半年以内使い切るようにするとよいです。柑橘系のアロマオイルでも、1年以内が目安になります。
アロマオイルをブレンドして使うときは、アロマオイルの有効期限を参考にしながら、短期間で使い切るようにしましょう。

アロマオイル保存方法4 子どもの手の届かないところに置く

植物100%の天然アロマオイルは基本的には安全ですが、濃度が高いので気を付けなければなりません。小さい子が誤って飲んでしまうととても危険です。手の届かない、高い場所などで保管しましょう。
もし、大量にアロマオイルを飲み込んでしまったら、牛乳を飲ませ、医師の診断を受けましょう。

アロマオイル保存方法のまとめ
アロマオイルの保存・保管で気をつけることは4つあります。
- ビンのふたをしっかりしめる
- 湿気のない冷暗所で保管する
- 早め(1年以内)に使い切る
- 子どもの手の届かないところに置く
まとめると、「光を通しにくい茶色のビンに入れ、キャップをしめ、冷暗所に保管する。」ということです。
成分によって違いはありますが、正しい保存方法を守れば、1年程度は不快な香りに変わることはありません。
ぜひ、アロマオイルの正しい保存方法を実践してみてください。
