【初心者必見】ウイスキーについてわかりやすく簡単に解説!

テレビや映画などでウイスキーをカッコよく飲む姿にあこがれたことはありませんか。ウイスキーがどんなお酒かわからずに手が出せないという人もいるはずです。

未知のものには手を出しにくいですが、ウイスキーについて少しでもわかれば抵抗がなくなり、ウイスキーを手に取ることができるようになるはずです。

ここではウイスキーとはどういう種類のお酒なのか、初心者が押さえておきたい産地や原材料、飲み方の基礎的な内容を解説します。

目次

ウイスキーとは

ウイスキーの原料は、大麦麦芽、トウモロコシ、小麦、ライ麦などの穀物で、それらを蒸留し木の樽で熟成して製造される蒸留酒です。

ウイスキーは蒸留酒のため、アルコール度数は約40~60度と高いです。

産地によるウイスキーの違い(5大ウイスキー)

ウイスキーには産地別に世界の5大ウイスキーがあり、産地により様々な特徴があります。各産地の特徴を知ることで自分にあったウイスキーを探すヒントにしてみてください。

スコッチウイスキー

スコットランドで製造されるウイスキーがスコッチウイスキーです。スコッチウイスキーは、全世界の販売数6割を誇り世界中で愛されています。

スコッチウイスキーは製造の工程でピート(泥炭)を使用し大麦麦芽を乾燥させるものが多く、スモーキーな香りのするウイスキーが多いのが特徴です。

アイリッシュウイスキー

アイルランドで製造されるウイスキーをアイリッシュウイスキーと呼びます。一般的なウイスキーの蒸留が2回なのに対し3回蒸留を行うのが特徴です。味わいはライトでフルーティーなものが多いです。

アメリカンウイスキー

バーボンウイスキーに代表されるアメリカンウイスキーは文字通りアメリカで製造されたウイスキーです。バーボンは主原料にトウモロコシ51%以上を使用し、熟成用の樽は新樽の内側を焦がしたものを使用します。バニラの様な甘みと木の香ばしさが特徴です。

ライウイスキー、コーンウイスキーもアメリカンウイスキーに数えられます。

カナディアンウイスキー

カナダで製造されたウイスキーをカナディアンウイスキーと言います。トウモロコシを主原料としてベースウイスキーとライ麦などを主原料としたフレーバーウイスキーをブレンドして作られています。

他のウイスキーでは認められていないフレーバーを添加できることが大きな特徴です。味わいはクセが少なくライトで飲みやすく初心者にもオススメです。

ジャパニーズウイスキー

我らが日本のウイスキーも、世界5大ウイスキーに数えられています。5大ウイスキーの中では一番歴史が浅く、スコッチウイスキーをお手本に独自の進化を遂げたウイスキーです。

スコッチに代表されるスモーキーなウイスキーや多種の原酒をブレンドして作られる繊細な味わいが世界に評価されています。

原材料の違いによるウイスキー

ウイスキーは穀物を原材料に製造されますが、穀物によって味わいが変わります。ウイスキーの原料と特徴を簡単に紹介します。

モルトウイスキー

モルトとは大麦麦芽のことでモルトを原料に単式蒸留器で蒸留したものをモルトウイスキーと言います。手間がかかり大量に生産できませんが、蒸留所や原料の個性がウイスキーに現れます。

単一の蒸留所で作られたモルトウイスキーをシングルモルトウイスキーといい、有名な「山崎」や「白州」もモルトウイスキーの一種です。大量に生産できない為、高価ほかのウイスキーに比べて高価です。

グレーンウイスキー

モルト以外の穀物で製造されるウイスキーをグレーンウイスキーと言います。原料として主にトウモロコシ、小麦、ライ麦などが使用されます。

連続式蒸留器で蒸留され大量生産に向いていますが、基本的に個性がなくなると言われています。もちろん個性があるグレーンウイスキーもあります。日本では「知多」が有名です。

サントリーから発売されている「知多」は、軽やかな味わいとほのかに甘い香りが特徴です。気軽でよいウイスキーを楽しむことができます。おすすめの飲み方はハイボールです。

ブレンデッドウイスキー

文字通りブレンドされたウイスキーでモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドして作られるウイスキーがブレンデッドウイスキーです。スコットランドで製造されたスコッチウイスキーの約9割がブレンデッドウイスキーと言われています。

個性豊かなモルトウイスキーとクセの無いグレーンウイスキーをブレンドするため、飲みやすいウイスキーになります。一般的なブレンド比率は70~80%がグレーンウイスキー、20%~30%がモルトウイスキーと言われています。安価で手に入りやすいものが多いのも特徴です。

ライウイスキー

ライウイスキーはアメリカンウイスキーに数えられます。バーボンは原材料の51%以上がトウモロコシだったのに対し、ライウイスキーは原材料の51%以上がライ麦を使用し、新樽の内側を焦がした樽で熟成します。

ライ麦の比率が高いため、独特なスパイシーな味わいを楽しめます。

コーンウイスキー

コーンウイスキーもアメリカンウイスキーに数えられます。同じアメリカンウイスキーのバーボンも主原料がトウモロコシですが、トウモロコシ比率がバーボンは51~79%、コーンウイスキーが81%以上になっています。

樽もバーボンは新樽の内側を焦がしたものですが、コーンウイスキーは古樽か新樽の内側を焦がしていないものと規定されます。強いアルコール感の後にトウモロコシの優しい甘みが追いかけてきます。

ウイスキーの飲み方

ウイスキーにはいろいろな飲み方があり、飲み方によって香りの感じ方や味わいも変化します。基本的な9つの飲み方を紹介します。

さまざまな飲み方がありますが、どれがよいという飲み方はありません。それぞれがそれぞれの楽しみ方で飲むことをおすすめします。

ウイスキーが初めての方には、コーラ割りやジンジャーエール割りもおすすめです。

ストレート

グラスにそのままウイスキーを注ぐだけの飲み方です。

ウイスキーの味わいや香りをそのまま感じることができるため、最もおいしく飲む方法とも言われています。ただ、ウイスキーのアルコール度数は約40~60度と高いため、ゆっくり飲みましょう。チェイサーを用意しておくとよいです。

トワイスアップ

グラスにウイスキーと同量の常温の水を注ぐ飲み方です。ブレンダーがウイスキーの味を確認するときの飲み方です。

常温の水を入れることによりアルコール度数が低くなりウイスキーの香りが際立ちます。味わいはストレートより落ちますが、飲みやすくなるのが特徴です。

水道水はカルキなどの不純物を含んでいて、ウイスキーの味わいを阻害してしまいます。ウイスキー本来の味わいを楽しみたい場合は、使用するのは市販の水、できれば軟水がおすすめです。

オン・ザ・ロック(ロック)

グラスに大きめ氷を入れウイスキーを注ぎます。

ウイスキーは冷えることで味わいが変化します。徐々氷が溶け、ウイスキーの味わいの変化を楽しめます。食後のゆったりした時間におすすめです。

ストレートと同様に、チェイサーを用意してゆっくりウイスキーの味わいを楽しみましょう。ゆっくりすぎると、最後の方はほとんどウイスキーの味がしなくなることがあるので注意が必要です。

水道水の氷は不純物を含んでいますので、味わいが悪くなります。市販の氷を使うことをおすすめします。

ハーフロック

ウイスキーに氷とウイスキーと同量の水を加える飲み方です。オンザロックと水割りの中間に位置する飲み方で、オンザロック感覚をすっきりと楽しめます。

オンザロックでもアルコールをきつく感じる人にはおすすめの飲み方です。

ミスト

グラスにクラッシュアイス(砕いた氷)を入れ、ウイスキーを注いだ飲み方です。

急激にウイスキーが冷えるため、味わいと香りは落ちますが、口当たりがよくなり飲みやすくなります。すっきりとした飲み方で、夏場におすすめです。

ウイスキーフロート

注ぎ方を工夫し、水にウイスキーを浮かべ2層にする飲み方です。上の部分だけ飲むとストレートの味わいで、グラスを傾けると水が入ってくるので口の中で水割りが楽しめます。見た目も美しいです。

グラスに氷を入れたあと7分目くらいまで水を入れ、ウイスキーをマドラーを沿わせてゆっくり注ぎます。注ぎ方も難しいですが、飲み方も難しく上級者向けの飲み方です。

水割り

ウイスキーに氷と水を入れる飲み方で、ハーフロックよりさらにアルコール度数は下がるので飲みやすくなります。

飲みやすくなる分、ウイスキーの味わいや香りは落ちてしまいますが、自分の好みの濃さに調整できるので、好きな割合を見つけるのも楽しいです。

水割りは、日本特有の飲み方で和食とも相性がよいです。

ハイボール

グラスに氷とウイスキーを注ぎ炭酸で割った飲み方です。食事にもよく合うことから、居酒屋でも大人気です。日本では一番人気といっても過言ではない飲み方がハイボールです。

炭酸で割ることにより、炭酸の泡とともにウイスキーの香りも増しアルコール度数も低くなるので、とても飲みやすくなります。ハイボールをきっかけにウイスキー好きになる人も少なくありません。

お湯割り

ウイスキーにお湯を入れる飲み方でホットウイスキーとも呼ばれます。温度が上がることによってウイスキーの香りが広がります。寒い冬やアウトドアにおすすめです。

ハイボールに合う初心者向けウイスキー

ウイスキーは産地や原材料、飲み方によって多彩な味わいを感じることができますが、初心者の方には飲みやすいハイボールから始めることをおすすめします。

最後に、1000~2000円代でスーパーにも置いているハイボールにおすすめのウイスキーを産地別に紹介します。

ジョニーウォーカーレッドラベル(スコッチウイスキー)

世界で一番売れているスコッチウイスキーのエントリーラベルです。甘く華やかな香りがありながらスコッチ特有のスモーキーな香りが心地よく感じられます。

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ジェムソン(アイリッシュウイスキー)

すっきり爽やかフルーティーハイボール。ジンジャーエールで割ってもおいしいウイスキーです。

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ジャックダニエル(アメリカンウイスキー)

世界で一番売れているバーボンウイスキーです。熟したバナナのような香りで甘口のハイボールになります。コーラで割るジャックコークは、おすすめです。

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カナディアンクラブ(カナディアンウイスキー)

バニラの様な甘さがありライトで飲みやすい。軽い飲み口は、女性におすすめです。

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スペシャルリザーブ(ジャパニーズウイスキー)

フルーティーですっきりした味わいで水割りにも合います。これぞ日本のブレンデッドウイスキーと思わせる繊細な味わいです。

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初めてのウイスキーのまとめ

ウイスキーについて簡単に解説してきました。

ウイスキーとは、大麦麦芽、トウモロコシ、小麦、ライ麦などの穀物を原料とし、蒸留し木の樽で熟成して製造される蒸留酒です。

ウイスキーには、産地による特徴があり、5大ウイスキーと呼ばれている産地があります。日本は、一番歴史が浅いですが、5大ウイスキーの1つに数えられ世界で人気があります。

  • スコッチウイスキー
  • アイリッシュウイスキー
  • アメリカンウイスキー
  • カナディアンウイスキー
  • ジャパニーズウイスキー

原材料の違いによってもウイスキーを分けることができます。好みの味を探してみてはどうでしょうか。

  • モルトウイスキー
  • グレーンウイスキー
  • ブレンデッドウイスキー
  • ライウイスキー
  • コーンウイスキー

ウイスキーにはいろいろな飲み方があります。飲み方1つでまた違う味わい方を楽しむことができます。基本的な9つの飲み方です。

  • ストレート
  • トワイスアップ
  • オン・ザ・ロック(ロック)
  • ハーフロック
  • ミスト
  • ウイスキーフロート
  • 水割り
  • ハイボール
  • お湯割り

ウイスキー初心者であれば、ウイスキーの味わいを感じながらさっぱり飲むことができるハイボールから試していき、色々な種類のウイスキーを飲んでみることをおすすめします。

飲みすぎにはくれぐれも注意して、素敵なウイスキーライフを楽しみましょう!

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