ミニマリストという言葉を知っていますか。ミニマリストは、物をほとんど持たない人というイメージをもっていますよね。
ただ、本当のミニマリストの目的は、物を持たないことではありません。ここでは、ミニマリストの目的を知ることで、ミニマリストをめざすための一歩を歩むことができるようになります。
ぜひ、ミニマリストの目的を知り、ミニマリストとしての一歩を歩み出してください。
ミニマリストとは、質の高い生活を送ること

ミニマリストとは、英語の「minimal(ミニマル:最小限の)」+「ist(人を表す接尾辞)」という単語から生まれた造語で、物をできるだけ持たずに最小限の物だけで暮らす人のことです。
ミニマリストというと「小さな部屋にベッドと机だけ」といった極端に物を持たない人を想像するかもしれません。しかし、ミニマリストの目的は、自分の生活に余分な物をそぎ落とし(=取捨選択し)質の高い生活を送ることです。
余分な物は人によって異なりますので、何でもかんでも物を捨てたり、安い物を使って利便性を下げたりすることとは違います。物を捨てるだけでは、逆にストレスが溜まり質の高い生活から離れてしまうからです。
広いとらえでは、ミニマリストは物だけでなく行動や人間関係の取捨選択することになります。
- スマホを1日何時間くらいいじっていますか?【行動の取捨選択】
- あまり乗り気でない人との(必要のない)食事や飲み会にどのくらい行っていますか?【人間関係の取捨選択】
人生は無限に続くものではなく、限りがあります。本当に好きな物や人だけに囲まれて、ストレスなくシンプルに暮らすミニマリストをめざしてみませんか。
ここでは、行動や人間関係の取捨選択ではなく、物の取捨選択についてのメリットやコツについて解説していきます。
ミニマリストのメリット

ミニマリストをめざすことは、「お金の節約」「時間の有効活用」「集中力の向上」のメリットがあります。
ミニマリストのメリット1「お金の節約」
ミニマリストをめざすことは、生活に余分な物を買い控えることにつながるため、お金の節約になるメリットがあります。身の回りで余分な物を、今一度確かめてみてください。
- キッチンに、ほとんど使わない調味料はありませんか。
- 最近身に付けていないブランド品のカバンや服はありませんか。
何かを買うときに、本当に必要な物なのか(余分な物ではないのか)をよく考えることが大切です。余分な物を増やさなければ、管理する手間も軽減することにもつながります。
掃除機が壊れたとき、新しい掃除機を買うのではなく、クイックルワイパーや雑巾にすることでお金の節約ができます。テレビをあまり見ないのであれば、テレビを買う必要はなく、スマホで十分かもしれません。
電化製品が少なければ、電気代を節約するだけではなく、収納スペースにも余裕ができます。
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ミニマリストのメリット2「時間の有効活用」
ミニマリストをめざすと、部屋に物が少なくなるため、家具を移動させて掃除機をかける手間を省くことができ、掃除時間の減少につながります。
マットや絨毯などの掃除には意外と時間がかかります。お気に入りのものや捨てられない理由があるものでなければ、捨てることを検討してみてはどうでしょうか。
床に物があるとどうしてもほこりが溜まってしまいますが、シンプルな部屋にはほこりが溜まりにくいです。掃除時間が短ければ、掃除機の手入れの手間なども省け、時間を有効に使うことができるようになります。
ミニマリストのメリット3「集中力の向上」
人間は、99.9%の時間を狩猟と採集をして暮らしてきたため、周囲の状況を敏感に察知することが生きるために必要であったため、集中力が散漫になりがち(=周囲の状況に敏感)なように遺伝子的にプログラムされています。
部屋に物がたくさんあると、「あそこを片付けないと」「あれが古くなっている」など、脳が物に反応してしまい集中力をどんどん消費してしまいます。
ミニマリストをめざし、部屋にある物を少なくすれば、脳に入ってくる情報を減らすことができるため、集中力を上げることができます。
ミニマリストになるコツ

ミニマリストをめざすメリットはわかっても、「物を捨てるのはもったいない」「後で必要になるかもしれない」と考えてしまいます。考えてしまったときのコツは、「自分が何を大切にしたいのか」をはっきりさせることです。
おしゃれなリビングにしたいのであれば、自分がおしゃれだと思わないもの、生活する上で用途がないものは不要なものになります。人の価値と自分の価値は違いますので、自分の価値観で「何を大切にしたいのか」を考えることが大切です。
コツは自分の価値観で「見極める」。見極めたあとは、「とっておく」「譲る」「代替する」「手放す(捨てる)」のどれかに分類することです。
以下の記事を読んで、自分に合ったライフスタイルをめざしてみましょう。
ミニマリストになるコツ1「見極める」
ミニマリストをめざすために、まずは「何を大切にしたいのか」を見極めます。自分の部屋を見渡し、一つ一つの物に対して本当にとっておく必要があるかを考えてみてください。
具体的な理由がぱっと思いつかない物や特別な愛着がない物は、処分を検討した方がよいものです。「後で何かに使えそう」など漠然とした理由で物をとっておくのは、ミニマリストをめざす上で避けたい考え方です。
ここで見極めたとしても、好みや考え方、ライフスタイルは変わります。必要と感じた物が数日後、数週間後、数ヶ月後に不要になることもありますので、半年に一回ほどの間隔で見極め作業を行うことがよいでしょう。
半年に一回ほど見極める時間をとると、すでに家にあった物を間違って買ってしまうことがなくなります。物と真剣に向うことで、ウインドウショッピングでついつい必要のない物を買ってしまうことも減ります。
ただし、考えすぎて買い物をすることが苦痛に感じるようであれば、考えることを控えましょう。すべての物に対してストイックである必要は全くありません。
家具は必要最低限にするけど、服は好きな物をたくさん買うというスタイルでも構いません。大切なことは物を減らすことではなく、「自分にとって不必要な物をそぎ落とし(=取捨選択し)、生活の質を高めること」です。
ミニマリストになるコツ2「譲る」
必要ないものを見極めたあと「捨てる」ことが難しい人は、友人や家族で必要としている人に譲ることも一つの手段です。自分にとって必要のない物でも、違う人にとっては必要な物で、その物を大切に使ってくれるかもしれません。
友人や家族で必要としている人がいなくても、誰かにとっては必要な物はたくさんあります。メルカリやヤフオク等で出品するのもよいかもしれません。
メルカリなどでは、「本当にこんな物が売れるのか」と思った物でも、出品されている物が多数あるのでまずは検索してみてください。
メルカリはスマホで簡単に検索でき、出品も簡単です。ハードルが高いと感じる人は、ハードオフなどのリサイクルショップで買い取りをお願いしてもよいでしょう。

ミニマリスト3「代替する」
譲る以外にタイミングによっては代替する方法があります。
- 洗面所のフェイスタオル → ハンドタオルなど小さいサイズのタオル
- バスタオル → フェイスタオルなど一回り小さいサイズのタオル
- マット・じゅうたん → スリッパ
- ソファー → ベッド・椅子
- CD、DVD、漫画本 → サブスク
- テレビ → スマホ
代替することで、物をなくすのではなく減らすことができます。特に本や漫画本がおすすめです。漫画はスマホのアプリで無料、低価格で読める物がたくさんあります。月に一定額払えば、読み放題のサブスクもあります。
アプリによって漫画のラインナップが異なりますので、自分が読みたい漫画が入っているアプリを選びましょう。多くのサブスクは初月無料といった物が多いので、無料で試しているうちに選びます。
本が好きで近くに図書館があれば、図書館を活用します。借りてくる手間はありますが、自分の部屋のスペースを圧迫することなく読書を楽しめます。
発売したばかりの新作が置いていなかったり、人気のある本は予約されていて借りられなかったりすることはありますが、ある程度の本であれば手に取ることができます。
現在では、ネット上で本の在庫検索ができる図書館も多数ありますので、借りる前に検索することもできます。
ミニマリストになるコツ4「捨てる」
譲ること、代替することを検討しても捨てる選択肢しかなければ、勇気を出して捨てましょう。
ミニマリストのまとめ
ミニマリストをめざすメリットは3つです。
- お金の節約
- 時間の有効活用
- 集中力の向上
ミニマリストをめざす上でのコツは4つ。
- 見極める
- 譲る
- 代替する
- 捨てる
ミニマリストをめざす上で、物を減らすことは手段であって目的ではありません。「自分が何を大切にしたいのか」をはっきりさせて、不要な物を減らすことが大切です。
生活の質を高めるための行動をしてみてはどうでしょうか。