【2024年の節分はいつ?】由来や恵方巻の方角などを解説!

豆をまいて鬼を退治して福を呼び寄せる子どもたちが楽しみにしている節分。では、初めて豆まきをする子どもたちに、節分の由来などをどのように伝えるか悩みますよね。

節分という字から「季節を分ける」というのは何となくわかっていますが、詳しくわからない人が多いはずです。ここでは、子どもたちに節分の由来や食べ物などについて解説します。

最後は、初めて節分を知る外国の人に、どのように英語で伝えるか紹介します。

目次

節分とは?

毎年のように豆まきをしたり恵方巻きを食べたりしている節分ですが、節分とは何をする日なのでしょうか。節分の由来や節分がいつから始まっているのか簡単に解説します。

節分の由来

節分とは「季節を分ける(季節の分かれ目)」という意味で、本来は、立春、立夏、立秋、立冬の前日すべて(年に4回)が節分でした。

次第に一年の始まりの立春がとくに尊ばれたため、立春の前日だけを「節分」と言うようになりました。

立春(りっしゅん)

季節の指標である「二十四節気」の1番目の節季で、暦の上で春が始まる日で、2月4日ごろです。

2024年の節分は、2月3日(土)です。土曜日ですので、子どもがいる家庭では豆まきがしやすいですね。

夏の節分(立夏の前日):2024年5月4日(土)
秋の節分(立秋の前日):2024年8月6日(火)
冬の節分(立冬の前日):2024年11月6日(水)

節分はいつから始まった?

節分は、平安時代の宮中で行われていた「追儺(ついな)」という鬼払いの儀式から始まったと言われています。

その後、室町時代以降に季節の変わり目に起こりやすい病気や災害を鬼に見立てて、その鬼を追い出す行事となり、世間にも広がったとされています。

昔、京都に鬼が出たときに、大豆を鬼の目に投げつけたところ鬼を退治できたという話から、「魔の目(魔目=まめ)」に豆を投げて「魔を滅する(魔滅=まめ)」に通じています。

昔は「一家の主人」か「年男(その年の干支生まれ)」が豆をまいていましが、現在は家族全員でイベントの一つとして楽しく豆をまくなど、昔のような豆まきをしているところは少なくなっています。

2024年の節分はいつ?

2024年の節分は、2月3日の土曜日です。家族みんなでイベントの一つとして豆まきをしている家庭が多いですが、昔ながらの正式な豆まきがしたい人のために、正式な豆まきの仕方を紹介します。

日が暮れるまでに福豆を準備します。
ヒイラギの小枝にイワシの頭をさしたものを玄関や門に飾ります。
午後8~10時頃に、玄関や窓などすべての戸を開けて始めます。
年男が福豆を手にして(左手で枡を胸の高さに持つ)玄関から各部屋を回り、出入口で「鬼は外、福は内」と2回くり返し豆をまきます(右手で下手投げでまく)。
豆まきが終わったら、鬼を締め出し福を逃がさないために、すぐに戸締まりをします。
豆まきをした福豆を食べます。この豆は、年取り豆と呼ばれ、「年齢の数」または「年齢の数+1個」食べます。

これが正式な豆まきの方法と言われています。豆を年齢の数だけ食べるというのは、昔ながらの豆まきの方法からきているものです。

今は大豆ではなく、落花生を使って豆まきをすることが多いですので、「年齢の数だけ食べる」ということにこだわりをもつ必要もないかもしれませんね。

ヒイラギとイワシ

ヒイラギの小枝にイワシの頭をさしたものは、「柊鰯(ヒイラギイワシ)」と呼ばれ、主に西日本の風習です。ヒイラギは、トゲが鬼の目を刺すと言われ厄除けになっています。

イワシは、においがきついものは魔除けや厄払いによいとされていて、焼くとにおいが強くなるイワシで鬼を寄せ付けないという意味があります。

節分の日だけ飾るところ、2週間近く節分の日まで飾るところまで、地域によって飾り方はさまざまです。

節分の食べ物

節分には、豆まきをしたあとの豆や恵方巻きなどを食べます。節分の食べ物の由来などについて解説します。

福豆

炒った大豆を枡に入れて神棚にお供えしたものを福豆と言います。

炒った豆を使うわけ

諸説あるようですが、以下のように考えられています。

  • 拾い忘れた豆から芽が出るとよくないから(芽が出て悪いものが育たないように)
  • 鬼や大豆は陰陽五行説(「木」「火」「土」「金」「水」の五行)の「金」にあたり、この「金」の作用を滅する「火」で炒ることで鬼を封じ込めるから

福豆は邪気を払うと考えられていたため、豆まきには神棚にお供えした福豆をまきます。

現在では神棚がない家が多くなっていますので、もし福豆としてお供えしたい場合は、目線の高いところに白い紙を敷いてお供えしてから豆まきに使うとよいそうです。

現在は、福豆(大豆)のかわりに落花生を使って豆まきを楽しんでいる家庭が多いですね。

恵方巻き

節分の夜にその年の恵方を向いて食べると、商売繁盛や無病息災で過ごせると言われているのが恵方巻きです。2024年の恵方の方角は「東北東」です。

近年、恵方巻きがよく食べられていますが、始まりは江戸時代末期の関西です。具は何でもよいですが七福神にかけて7種類、食べるときには包丁で切らずに無言で丸かじりするとよいとされています。

恵方巻きは、節分になると、回転寿司やスーパーなどさまざまなところで売られていますので、好みの恵方巻きを選んで買って食べてください。

福茶

福茶は、福豆を入れたお茶で縁起がよいとされています。作り方は、湯のみに昆布の佃煮か塩昆布、梅干し1個、福豆3粒入れて熱湯を注ぐだけです。香ばしくやさしい味わいです。

昆布は「よろこんぶ」にかけられ、福豆の3粒は「3」が吉数とされています。

節分を英語で言うと「setsubun」

節分は日本の文化ですので、日本名のままで「setsubun」となります。けれど、これでは外国の人に節分のことが伝わりません。

節分を英語で説明には、由来である「季節を分ける」を伝えなければなりません。英語で簡単に説明すると以下のようになります。

節分(季節を分ける)

the last day of winter/the close of winter

the day before the beginning of Spring

節分に関係する言葉は以下のようになります。

豆まき

bean-Throwing

bean-Scattering

恵方巻き

sushi roll eaten during setsubun

ヒイラギイワシ

sardine heads and holly branches

外国の人に節分を伝えるときは、これらの言葉を使って節分を理解してもらえるとよいですね。

まとめ

節分とは、立春の前日のことで「季節を分ける(季節の分かれ目の)」日です。平安時代の宮中の儀式が始まりで、室町時代に世間に広がったとされています。

節分には、福豆(炒った大豆)や恵方巻きを食べる風習があります。現在は福豆ではなく、落花生を豆まきに使い食べる家庭が多くなっています。

2024年の節分は2月3日(土)です。子どもがいる家庭では、節分の由来などを伝えてから豆まきをしてみてはどうでしょうか。

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