モルックというスポーツを耳にしたことがある人も多いはず。競技人口が少ないため「明日、日本代表になれる。」と言われているモルック。モルックがどのようなスポーツなのか、モルックで使う道具やルール、投げ方について紹介していきます。
モルックとは?

年齢や運動神経、健康状態にあまり関係なく、老若男女誰でもできるスポーツとして今注目されているのがモルックです。モルックは、フィンランドのカレリア地方発祥の「キイッカ」というゲームが元になっています。1996年「キイッカ」をもとに「Lahden Paikka社」がモルックを考案しました。
日本では、公認団体、友好団体の約70団体がJMA(日本モルック協会)に加盟しています。群馬県、岡山県、宮崎県以外の44都道府県の各団体がモルック体験会や大会などを開催しています。
モルックで使う道具

モルックで使う道具は3つで、すべて木製です。フィンランド玩具メーカー「Tactic社」製の「mölkky®」の正規品を使用します。
- モルック
- スキットル
- モルッカーリ
モルック
約20cmの投げる木の棒のことです。このモルックを投げてピンとなるスキットルを倒します。投げるときは、下手投げで行います。
スキットル
スキットルとはピンのことです。スキットルは12本あり、1から12まで番号が付いています。スキットルの番号が点数に関係します。
モルッカーリ
モルックを投げる位置を示すために使います。距離がわかっていれば、モルッカーリはなくても大丈夫です。
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モルックのルール

モルックは、モルックを投げて倒れたスキットルで点数を数え、50点ちょうどになった方が勝ちになります。場所は、グラウンド、ビーチ、公園など様々な場所で行われます。
①モルックの準備
モルックは2チーム以上で行います。最少人数は1対1ですが、複数人でも編成できます(世界大会では4対4で行います)。1ターンに投げられるのは1名で1投だけです。
50点ちょうどになった方が勝ちなので、先攻が有利になります。大会によっては、先攻と後攻を入れ替えて合計点で競うことが多いです。
②スキットルを並べる
投げる場所にモルッカーリを置き、3~4m離れたところにスキットルを順番に並べます。スキットルは、4列に並べます。並べ方は、以下のとおりです。
- 1列目「1と2」
- 2列目「3と10と4」
- 3列目「5と11と12と6」
- 4列目「7と9と8」
JMA(日本モルック協会)主催のゲームでは、モルッカーリからスキットルまでの距離は3.5mが基準となります。
モルックを投げるときにモルッカーリに触れたり、踏み越えると「フォルト」で0点になります。
③モルックを投げる
2チーム以上で対戦するので投げる順番を決め、順番通りにモルックを投げ、スキットルを倒していきます。点数の数え方は特徴的で、以下のようになります(1投の最高点数は12点です)。
・1本だけ倒れた場合
→「倒れたスキットルに書かれている数字」が点数
・複数本倒れた場合
→「倒れた本数」が点数
※スキットルが完全に倒れていない(地面についていない)場合は、カウントしません。
倒されたスキットルは、倒された地点でモルッカーリに向けて再度立てられ、次のチームが投げます。
④モルックの勝敗
モルックは、先に50点ちょうどになったチームが勝利となります。50点を超えてしまったときは、25点になりゲームは続けられます。
チームが3回連続でスキットルを倒せなかったときは失格で0点になります。
⑤その他「モルックアウト」
モルックアウトは、数試合の累計で勝敗を決める際に、同点になったとき行われます。
- モルックの長さの間隔で、手前から順番に「6」「4」「12」「10」「8」のスキットルを並べます。
- 各チームメンバーが1回ずつモルックを投げます(点数は通常のモルックと同じように計算します)。投げられるたびに、スキットルは先ほどの元の位置に戻します。
- チームの総得点で勝敗を決めます。それでも同点の際は、1対1でサドンデスをします。
モルックの投げ方

モルックは、持ち方は自由で下手投げになります。バウンドさせたり、転がしたりすることもできます。ねらうスキットルによって、いくつか投げ方があります。
基本的な投げ方
モルックをしっかり握り、下手で投げます。
軌道は緩やかな放物線状になります。目標とするスキットル周辺に他のスキットルがなく、確実にそのスキットルをねらうときに有効な投げ方です。
ラハティ投げ
スキットル手前から転がすイメージで、腕の力を利用して比較的強く投げる投げ方です。モルック発祥のフィンランド「ラハティ」で発見されたのでこの名前がついています。
速度が速いので、軌道は一直線になります。スキットルを遠くに飛ばしたいときに有効な投げ方です。
裏投げ
モルックを逆手で握り、軽くバックスピンをかける投げ方です。
軌道は基本的な投げ方と同じように放物線状となります。バックスピンがかかり着地後の動きが少ないので、スキットルをあまり動かしたくないとき、縦に並んだスキットルを1本だけ倒したいときに有効な投げ方です。ただし、高い技術力が必要になります。
縦投げ
モルックを縦に持って投げる投げ方です。
横に並んだスキットルを1本だけ倒したいときに有効な投げ方です。裏投げと同様、高い技術力が必要になります。
まとめ
モルックについて、使う道具やルール、点数の付け方がわかったでしょうか。家族や友人など様々な人たちと、どこでもモルックを楽しむことができます。
近年では競技人口が増えてきていますが、まだまだ日本代表を目指せるモルック。日本代表と活躍したい人はぜひ挑戦してみてください。
日本モルック協会
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