バレエとは何か、バレエを始めるときにどうすればよいのか知っていますか。
女の子が一度は憧れたことのあるバレエ。でも、どのように始めたらよいのかわからないですよね。
ここでは、バレエに興味があるけれど、どのようなレッスン内容があるのか、必要なものは何なのかを簡単にわかりやすく解説します。
最後には、教室選びのポイントも紹介しますので、バレエを始めたい人は参考にしてください。
バレエとは?

バレエとは、ヨーロッパでできた舞踊で、演劇やオペラなどと違い、言葉を使わずに踊りと音楽だけで物語や登場人物の感情を表現するものです。
チャイコフスキーの三大バレエ作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」は、誰もが一度は耳にしたことがあるはずです。
バレエの歴史
バレエの起源
バレエは、15世紀ルネサンス期にイタリアの宮廷で男性が踊っていた「バロ」が起源とされています。そこからフランスに伝えられて発展し、今のような劇場で踊るバレエが作られました。
ロマンティックバレエ
フランスで劇場で踊るバレエになった頃は女性が貴族への見せ物として踊ることが多くなり、ロマンティックバレエとして開花します。
くるぶしまでの長いシフォンのスカート(ロマンティックチュチュ)に「ポワント(つま先立ち)」で踊る技法が確立されました。軽やかな踊りが特徴です。
「ラ・シルフィード」「ジゼル」などが代表作です。
クラシックバレエ
フランスからロシアに宮廷のバレエが伝わり、ロシアではクラシックバレエとして発展していきます。
クラシックバレエはロマンティックバレエよりも難しい技法が組み込まれたことにより、それまで長かったスカートの丈が短くなり、誰もがイメージするバレエの衣装、チュチュが作られることになりました。
ここからさまざまな技法が生まれ確立され、現在まで伝統的な形式が伝わっていきます。
日本のバレエ
日本のバレエは、1911年にイタリア人の舞踏家G.V.ローシーという人物が来日し、バレエ指導をしたことが始まりとされています。ただ、このときバレエは日本に定着しなかったそうです。
日本にバレエが伝わって、まだ100年ちょっとしか経っていません。
有名な作品
バレエ作品で最も有名なのは、チャイコフスキーの三大バレエ作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」です。
「くるみ割り人形」は、クリスマスの子どものワクワクや夢をテーマにした作品です。ハラハラする場面もありながら日常で起きうることと非現実的な出来事が合わさった物語の展開は、道筋が分かりやすい作品です。
「白鳥の湖」は、白鳥に変えられたお姫様の物語で、ハッピーエンドとバッドエンド両方の終わり方があります。ダンサーが白鳥のような腕の使い方をすることが特徴的です。
「眠れる森の美女」は三大バレエ作品の中でも最も豪華な作品です。オーロラ姫が主役で、彼女が生まれ、呪いをかけられ、眠り、そして素敵な王子様が彼女を起こし、結婚をするというハッピーエンドの作品です。
チャイコフスキーの三大バレエ作品以外にも、「ジゼル」「ロミオとジュリエット」「ドンキホーテ」「カルメン」「コッペリア」などさまざまな作品があります。
バレエレッスンの流れ

バレエで舞台に立つまでには、もちろんレッスンをしなければなりません。レッスンは、基本的にバーを使うバーレッスンとバーを使わないセンターレッスンで構成されます。
基本的にはバーレッスンとセンターレッスンになりますが、バレエ教室の先生によって、内容をシンプルにしたり、いくつかの技法を取り上げたりしてレッスンしています。
バーレッスン
レッスンの前半で行うのがバーレッスンです。
文字通り「バー」を使って行うバレエで、「プリエ(膝の曲げ伸ばし)」から「タンジュ(片足を前や横、後に出す動き)」と簡単な動きから始まります。
バーレッスンの最後には、「グラン・バットマン(脚をたくさん上げる動き)」など、基礎の中の基礎をじっくり行い、身体をしっかり温めます。
初心者のクラスでは、バーレッスンだけで終わることもあります。
- プリエ
- タンジュ
- ジュテ
- ロン・ド・ジャンプ
- フォンデュ
- フラップ
- プティ・バットマン
- ロン・ド・ジャンプ・アンレール
- アダージオ
- グラン・バットマン
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センターレッスン
バーレッスンが終わるとセンターレッスンに入ります。
センターレッスンは、バーレッスンでバーを使って行った動きをバーを使わずスタジオの中央付近で踊ります。バーを使わないことで難しさは増えますが、バーを使わないことでできる動きも増えます。
センターレッスンもバーレッスン同様にゆっくりで簡単な動きから始まり、スモールジャンプ、回転などの練習をした後にグランジャンプなどをしてレッスンは終わります。
- アダージオ
- タンジュ
- ジュテ
- ピルエット
- グラン・バットマン
- ジャンプ
- グランワルツ
- マネージュ
- グラン・フェテ
- レヴェランス
バレエレッスンで必要なもの

バレエ教室によって、少し異なるものはありますが、ほとんどのバレエ教室で持っていかなければならないものは主に以下のものです。
- 動きやすい服装
- シューズもしくは靴下
- タオル・水筒
動きやすい服装
バレエにはバレエウェアがあり、専門店に行くとレオタードやタイツ、スカート、スパッツなどさまざまなものがあります。
理想は、動きやすいレオタードを着ることですが、いきなりレオタード一枚はハードルが高いかもしれません。バレエの先生に相談して、始めはジャージ等を着てもよいか許可をもらうとよいかもしれません。
シューズ
シューズもバレエ専用のものがあり、素材や形(ソール)、ブランドなどさまざまあります。
素材は、布、革、布と革のコンビネーションの3つがあります。形(ソール)には、フルソール(指の付け根からかかとまで1枚のもの)からスプリットソール(セパレートされているもの)があります。
ブランドも、日本のブランド、海外ブランドなどがあり、たくさんの種類があります。初めての人は、一般的なシューズを履いて、自分に合うものを探してみるとよいです。
バレエ教室の先生によっては、はじめは靴下でよいという教室もありますので、先生によく相談してみてください。
タオル・水筒
初めてのバレエです。慣れていない動きをたくさんするため、レッスン中はたくさん汗をかきます。タオルは忘れないように準備しましょう。
また、水分補給も大切ですので、水筒などで水分補給ができるようにすることをおすすめします。
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バレエ教室選びのポイント

バレエレッスンを受け始める前に、インターネットでたくさんのバレエ教室を調べると思いますが、インターネットの情報だけでは、どこが自分にとってよいのか分かりません。
そのような時は、自分に当てはまる条件をしっかり整理することが大切です。例えば、以下のようなものです。
- 費用(月謝)
- 場所(通いやすさ)
- 発表会の有無
- 教室(先生)の雰囲気
- 教室の規模
大人バレエであれば、週に1~2回のレッスンで、1~2万円のところがほとんどです。場所は、初めてのバレエ教室であれば、家から近いところがよいです。
週に1~2回でも、毎週通うとなれば、あまり遠いところでは億劫になってしまいます。電車で行くのであれば、駅からのアクセスがよいか、車で行くのであれば駐車場があるかなどを確認する必要があります。
費用(月謝)と場所などは、バレエ教室のウェブサイトで確認することができます。確認が終わったら、実際に見学に行くことをおすすめします。
いきなりレッスン体験でもよいのですが、初めてバレエをする人であれば見学することをおすすめします。
見学では、教室や先生の雰囲気、レッスンを受けている人の雰囲気を客観的に見ることができます。また、先生一人に対しての生徒の人数もわかりますので、教室の規模も知ることができます。
レッスン見学後には、バレエ教室の先生とお話をして、教室のことやレッスンのことを直接聞くことができます。ウェブサイトではわからないことを直接聞くことで、わかることもたくさんあります。
自分に当てはまる条件であれば、あとはバレエ教室に入会するだけです。
初めてのバレエレッスンのまとめ
バレエは、イタリアを起源とし、フランスでロマンティックバレエとして開花、ロシアではクラシックバレエとして発展しました。
有名な作品として、チャイコフスキーの三大バレエ作品「くるみ割り人形」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」があります。
バレエレッスンは、前半にバーレッスン、後半にセンターレッスンという流れが基本となります。初心者は、バーレッスンで終わることもあります。
バレエレッスンで必要なものは、以下のものです。
- 動きやすい服装
- シューズもしくは靴下
- タオル・水筒
バレエ教室を選ぶ際は、自分に当てはまる条件の教室を探し、実際に見学に行くことが大切です。
- 場所(通いやすさ)
- 費用(月謝)
- 発表会の有無
- 教室(先生)の雰囲気
- 教室の規模
初めてバレエを始めようと思い、バレエレッスンに行くのは緊張します。ただ、バレエを習っている人なら誰もが「初めて」がありました。
バレエ教室には見学や体験など、ワンステップ踏めるところが多くあります。ぜひ気になる教室に問い合わせて、バレエに触れ、すてきなバレエライフをお楽しみください!