マリトッツォとは?食べ方やおすすめの簡単レシピを紹介!

イタリア発祥の「マリトッツォ」というお菓子を知っていますか。2021年頃にブームになり、今でもコンビニなどで売られています。一度は、食べたことがある人が多いかもしれません。

ここでは、マリトッツォとは何か、どのように食べるのかを紹介します。初めてマリトッツォを食べる人は、語源を知ることで、古代ローマの文化に触れることができます。

また、誰でも簡単に作れるマリトッツォのレシピを紹介します。レシピは市販のパンを使った簡単なものですので、家族や友人にマリトッツォを作って食べさせてあげてください。

目次

マリトッツォとは?

マリトッツォとは、ふわふわのパンに、たっぷりの生クリームがつまったシュークリームのようなお菓子です。かわいい見た目とさまざまなフレーバーで、スイーツ好きをとりこにしています。

マリトッツォの起源

マリトッツォは、イタリアのラツィオ州発祥のお菓子と言われています。

オレンジピールで香りづけしたブリオッシュのような軽い食感のパンに生クリームをたっぷりはさんだドルチェ(甘い食べ物)で、一口食べるだけで生クリームが口いっぱいに広がります。

ブリオッシュ

柔らかくふわふわとした口当たりと、バターたっぷりのリッチな風味が特徴の菓子パンです。

由来は2つあり、「bris(ブリ)=砕く」「hocher(オシェ)=ゆさぶる」の言葉を組み合わせたという説と、ブリー地方の名前からとったという説があります。

マリトッツォの起源は古代ローマまでさかのぼり、ハチミツで甘くしたパンに、ドライフルーツを入れたものが原型だったと言われています。

栄養価が高くエネルギーを補給するために、遠征や仕事の合間に食べられていたのではないかと考えられています。

現在のふわふわのパンに生クリームをびっしりはさんだ形になったのは、1900年代に入ってからのことです。小説の中に「マリトッツォ」の記述が残されています。

本場イタリアでは、朝食としてカプチーノと一緒にカフェで楽しむこともあるそうです。バール(コーヒーショップ)などでは、その場で生クリームをはさんでくれるところもあります。

カロリーは、生クリームの量や種類などによって違いますが、1個当たり約300~400kcalです。

マリトッツォの語源(由来)

マリトッツォ(maritozzo)の語源は、イタリア語のマリート(Marito)からきているという説が有力です。

マリートとは「夫」という意味です。3月最初の金曜日に好きな女性に、マリトッツォの中に指輪を入れてプレゼント(プロポーズ)する習慣から、マリートの俗称「マリトッツォ」になったそうです。

本場イタリアでは「マリトッツォ」はパンの部分を指す言葉です。生クリームが入ったものは「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」や「マリトッツォ・リピエーニ」と呼ばれます。

「パンナ」=「生クリーム」という意味
「リピエーニ」=「詰めた」という意味

イタリアで生クリームが入ったマリトッツォを食べたいときには注意が必要です。

マリトッツォの味の広がり

今では知名度が広がっているため、生クリームをはさむだけではなく、さまざまな味を提供する店が増えています。コンビニ各社からも販売されているので、いつでも楽しめるようになりました。

味は、シンプルなマリトッツォだけではなく、イチゴなどのフルーツが見えるマリトッツォや抹茶などの和風フレーバーを使ったマリトッツォ、チョコレートクリームのマリトッツォなど、たくさんの種類があります。

きれいなデコレーションのマリトッツォもありますので、ぜひ好みのマリトッツォを探してみてください。

マリトッツォの食べ方

マリトッツォの食べ方を4つ紹介します。正しい食べ方があるいるわけではないので、好きな食べ方で食べてください。

その1(そのままかぶりつく)

そのままかぶりついて食べます。本場イタリアでは、そのままかぶりつきます。

※生クリームがはみださないように、口元に生クリームがつかないように、少しずつ食べるのがポイントです。

その2(パンですくながら)

上に乗ったパンをちぎるように外します。

外したパンで、生クリームをすくいながら食べます。

その3(スプーンやフォークですくいながら)

スプーンやフォークで生クリームをすくいながら、パンにつけて食べます。

※カフェなどでは、スプーンやフォークがついてくることが多いです。

その4(真ん中から分けて)

マリトッツォを縦に分けて、半分にしてから食べる。

マリトッツォの生クリーム部分を上下に分けて食べる。

※半分になれば、口の周りに生クリームを付けることなく食べることができます。

マリトッツォのおすすめ簡単レシピ

マリトッツォは、店で買うことがほとんどですが、市販のパンを使えば自宅でも簡単に作ることができます。簡単に作ることができますので、ぜひ自分好みのマリトッツォを作ってみてください。

マリトッツォの材料(2個分)
  • 市販の丸いパン 2個 (クリームパン、あんパン、バターロールなど好みで)
  • 生クリーム 100~150mL
  • 砂糖 10g
  • 粉糖 適量
  • フルーツ(イチゴやマスカットなど好みで)

作り方は、市販のパンの間に生クリームをはさむだけなので簡単です。そこに自分なりのアレンジを加えて楽しみましょう。

STEP
市販のパンの真ん中に、ななめ上から切り込みを入れます。

完全に切り離してしまわないように注意しましょう。

STEP
ボウルに生クリームと砂糖を入れ、角が立つまで泡立てます。

ハンドミキサーなどを使うと簡単です。

水切りしたヨーグルトを入れてさっぱりとした生クリームにしたり、クリームチーズを入れて甘さ控えめにしたりするなど、さまざまなバリエーションが楽しめます。

STEP
パンの間に②で作った生クリームをはさみ、表面をきれいにならします。

生クリームは、パレットナイフなどでならすときれいにできます。

イチゴなどのフルーツを一緒にはさむなど、アレンジしてみてください。

STEP
お皿にのせて、粉糖を振りかけて完成です。

きな粉でもおいしいです。

まとめ

マリトッツォの起源や語源については諸説ありますが、有力なものを紹介しました。

  • マリトッツォは、イタリアのラツィオ州発祥のお菓子
  • 「マリトッツォ(maritozzo)」は、イタリア語の「マリート(Marito)=夫」からきている

マリトッツォのおすすめの食べ方は、4つです。

  • そのままかぶりつく(本場イタリアはこの食べ方)
  • パンですくいながら
  • スプーンやフォークですくいながら
  • 真ん中から分けて

マリトッツォのおすすめレシピは、市販のパンを使うことで簡単にできます。

  1. 市販のパンの真ん中に、ななめ上から切り込みを入れます。
  2. ボウルに生クリームと砂糖を入れ、角が立つまで泡立てます。
  3. パンの間に作った生クリームをはさみ、表面をきれいにならします。
  4. お皿にのせて、粉糖を振りかけて完成です。

マリトッツォのブームは過ぎていますが、マリトッツォをまだ食べたことがない人もいるはずです。

まだ食べたことのない人は、語源や食べ方などを知って、初めてのマリトッツォを味わってみてください。

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