これまでは現金主義だったけれど、成人になりクレジットカードが大人の一歩と感じている人に向けて、クレジットカードの基本を紹介します。キャッシュレス化が進み、これからの生活の中心となり得るクレジットカードの基本的なことをおさえていきましょう。
クレジットカードの保有枚数
国内において20歳以上の人たちは、どのくらいのクレジットカードを保有しているのでしょうか。2021年では、1人当たり約2.5枚のクレジットカードを保有しているというデータがあります。年々、1人当たりのクレジットカード保有率は上がってきています。
ブランド
日本国内で発行されているブランドは、VISA、JCB、Mastercard、AMERICANEXPRESS、DinersClub、UnionPayです。その中でも、国内で使える場所が多い、はじめてのクレジットカードに適している3つのブランドを紹介します。
VISA

使用できる国や地域、店舗の数が世界トップのブランドです。CMなどでも耳にしたことがある人がほとんどだと思います。国内シェアは約50%と高く、クレジットカード2枚に1枚はVISAと言えるほどで、国外でも40%のシェアを誇っています。
Mastercard

VISAに次いで2番目の加盟店数があります。はじめてクレジットカードに興味をもった人にとっては、あまり聞き慣れない人もいるかもしれませんが、国内シェアは約20%、国外シェアは約25%となっていて、4~5枚に1枚はMastercardと言えるほど、高いシェアを誇っています。
JCB
日本で誕生した国際ブランドで、国内での提携先が多く、国内シェア30%となっています。国外では、ハワイなど日本人に人気のある旅行先で使うことができますが、それ以外の国では使えないことが多いです。海外旅行に頻繁に行く人にとっては使えない場所があるため、少し不便を感じることがあるかもしれません。
クレジットカードのメリット
現金でも不自由はしないのに、どうしてクレジットカードを持つ必要があるのでしょうか。その理由を2つ紹介します。
ポイント還元
クレジットカードの最大の魅力は、ポイント還元です。たとえば、1%還元されるカードで毎月の家計支出が20万円だとすれば、そのうちほとんどをクレジットカード払いにできれば、2000円戻ってくることになります。ポイント交換の手間はあるけれど、支払い方法を現金からクレジットカードにするだけでこの恩恵を受けられます。年間であれば2万円、10年で20万円もお得になります。
ただし、最近は高還元率のクレジットカードが次々と姿を消しているので、1%還元であれば高還元の部類だと考えておきましょう。
クレジットカード特典
最近では、還元率で選ぶ時代から、提携カードの得意分野に目を向ける時代になってきてきます。提携カードには、特典が多数あります。代表的なのが、空港ラウンジの無料利用や旅行保険などです。旅行好きの人にとっては、持っているだけでこの特典を得られることになります。プロパーカードと提携カードの違いは、以下のとおりです。
主なカード | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
プロパーカード | VISA、Mastercardなど | 一部ステータス性が高い | ポイントがたまりにくい |
提携カード | イオンカード、dカードゴールド など | 割引などの特典が豊富 | ステータス性があまりない |
イオン系グループで得になるイオンカードや、携帯電話の利用料金で還元率がアップするdカードゴールドのように、特定の使い方で特典が増すカードがあります。
クレジットカードの審査通過率
クレジットカードを持つためには、審査を通過する必要があります。はじめてクレジットカードを申し込む人にとっては、一番心配なところかもしれません。では、どれくらいの人が審査を通過しているのでしょう。クレジットカード発行元によって基準は違いますが、申し込みに対する契約件数の割合は約75%です。この割合を高いと感じるか、低いと感じるかは人それぞれですが、4人に3人は審査を通過し、4人に1人は審査に落ちていることになります。
まとめ
はじめてのクレジットカードを持つために、最低限必要なことを紹介しました。これからは、目的と自分の生活に合ったクレジットカードを見つける必要があります。
・はじめての1枚に最適なクレジットカード
・高還元率なクレジットカード
・無料のゴールドカード(カードによって条件あり)
・買い物で得するクレジットカード
どのようなクレジットカードが、自分の目的と生活スタイルに合っているのか、検討してみてはどうでしょうか。目的と生活スタイル別のクレジットカードについては、別の記事で紹介します。