最近テレビや雑誌などでも取り上げられている「スパイスカレー」を知っていますか。スパイスカレーは、さまざまなスパイスが混ざったお店で食べるカレーだと思っていませんか。
「お店で食べるカレー=スパイスカレー」というイメージをもつ人もいるとは思いますが、スパイスカレー初心者に向けて、おすすめスパイスなどスパイスカレーのことをわかりやすく解説していきます。
スパイスカレーの簡単な作り方も紹介しますので、ぜひ初めてのスパイスカレーを楽しんでください。
スパイスカレーとは

スパイスカレーとは、小麦粉でとろみをつけない、ルウを使用しないカレーで、さまざまなスパイスを日本人のアレンジで自由に組み合わせたカレーのことです。
スパイスカレーは小麦粉でとろみをつけないので、さらっとしたものが多いです。スパイスは、辛いだけではなくエスニックな香りを楽しむことができ、食後には爽やかな気分になれます。
スパイスカレーとインドカレーの違い
インドの郷土料理は、スパイスを使って具材を炒めたり煮込んだりしますが、インドでは特に「カレー」とは呼ばないそうです。
カレーの由来は、16世紀ごろの大航海時代にインドを訪れたヨーロッパ人によって、スパイスを使って具材を炒めたり煮込んだりした料理を「カレー」と呼んだのが始まりだと言われています。
インドでは観光客向けにわかりやすく「カレー」と表現しているようですが、インドでは「調理した具材+地名」などで呼んでいるそうです。
スパイスカレーは、日本人がインドの調理法を参考にしながら独自に組み合わせているので、日本人にもなじみやすい味になっています。
スパイスカレーのスパイスの役割

スパイスカレーのスパイスには、それぞれ働きがあります。料理に使うときには、スパイスの働きを意識しておくとバランスのとれたスパイスカレーになります。
スパイスの「香り」「色」「辛み」について初めてでもわかりやすいように簡単に解説します。
スパイスの役割「香り」
スパイスの「香り」には、食材に香りをつけて料理の美味しさを引き立て、食欲をそそる役割があります。
香りをつけるためのスパイスの形状には種類があり、ホールタイプとパウダータイプによって引き出す調理方法が違います。
- ホールタイプ・・・ほぼ原形のまま乾燥させたもの
- パウダータイプ・・・ホールタイプを細かく粉状にしたもの
香りをつけるスパイスとしては、次のようなスパイスがあります。
スパイスの役割「色」
食材に色をつけて華やかにしてくれます。スパイスカレーの黄色は食卓に彩りを与えます。次のスパイスは、一度は聞いたことがあるスパイスではないでしょうか。
スパイスの役割「辛み」
食欲をそそる辛みは、ヒリヒリ感やピリッとした辛みなどいくつかの種類があります。美味しさを引き立てるためのアクセントとして、少量ずつ加えていくのがおすすめです。
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スパイスカレーのスパイスの入手方法

スパイスカレーは、スパイスを自由に組み合わせて楽しむカレーですが、初心者であればどのスパイスを組み合わせればよいのかわかりません。
ここでは、スパイスの購入場所、選ぶ際のポイントを解説します。
スパイスの購入場所
スパイスは、近所のスーパーで必ず売っています。最近では、売り場が広くなりたくさんの種類のスパイスが並んでいるスーパーもありますので、探してみてください。
スパイスの種類によりますが、数百円くらいから売っているものが多いです。スパイスカレーを作るとき、スパイスを一度に使う量は多くないので、買ってしまえば何度も楽しめます。
スパイス選びのポイント
スパイスには、ホールタイプとパウダータイプがありますが、初めて買うスパイスとしてはパウダータイプがおすすめです。
パウダータイプは、粉状になっていて加えるだけで手軽に香りづけができるので、初めてスパイスカレーに挑戦する人には向いています。
パウダータイプは、手軽に香りづけできますが、時間が経つにつれて香りが飛びやすいのも特徴です。調理時に加えるタイミングが大切になります。
ホールタイプは、調理前にスパイスを油で炒めることにより、油に香りづけをするスタータースパイスとして使われることが多いです。ニンニクを油に入れて香りを出すのと同じです。
油に香りをつけることによって、スパイス本来の深い香りを楽しめるので、本格的なエスニックの味に近づきます。
スパイスカレーを作るために最低限そろえるべきスパイス3選

購入場所と選ぶときのポイントがわかったので、そろえるべき基本スパイスを紹介します。基本スパイスをおさえていれば、スパイスカレーのハードルがグッと低くなります。
初めてのスパイスカレーにそろえるべきスパイスは次の3つです。
- クミン
- コリアンダー
- ターメリック
クミン
クミンは、エスニックなカレーの香りを出すスパイスです。カレー粉には欠かせないスパイスで、ホールタイプのクミンは、スタータースパイスとしてインドでもよく使われています。
コリアンダー
コリアンダーは、タイ料理などによく使われるパクチーの種子の部分です。爽やかでスパイシーな香りで、日本のカレー粉にもよく使われているスパイスです。
タイ料理などでよく使われる独特な香りのパクチーは、葉の部分でハーブとして使われています。
ターメリック
カレーの特徴的な鮮やかな黄色を出すスパイスで、味に深みも出します。ターメリックは少し土臭く、たくさん入れるとバランスを崩してしまうことがありますが、スパイスカレーには欠かせないスパイスです。
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スパイスカレーの作り方

スパイスのことがわかってきたと思います。基本のスパイスを使って作るスパイスカレーの作り方です。
簡単スパイスキーマカレー(2人分)
- 玉ねぎ・・・1個
- トマト・・・1個
- 合いびき肉…200g
- Aニンニク…1かけ
- Aしょうが…1かけ(ニンニクと同量)
- ☆クミン…小さじ2
- ☆コリアンダー…小さじ2
- ☆ターメリック…小さじ1
- ☆塩…小さじ1~1.5
- サラダ油…大さじ1
- ケチャップ…大さじ1
- 水…100ml
炒める際に焦げつきそうなときは、水を10mlほど加えながら調整してください。
長時間炒めてしまうと、スパイスの香りが飛んでしまうので注意してください。
味にまとまりを感じなければ、塩を少したして調整してください。
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スパイスカレーをよりおいしくする

基本のスパイスを使った簡単なスパイスキーマカレーを紹介しましたが、さらにこだわりたい人に向けて、おいしくする方法を教えます。
辛みのスパイスをたす
辛みのスパイスをたすと、辛みが出るのでスパイスカレーとしておいしさを感じやすくなります。おすすめのスパイスは、味と辛さが想像しやすいチリパウダーです。
唐辛子をパウダー状にしたもので、少量でもかなり辛く感じますので、最後に調整しながら入れていくことをおすすめします。
ベースにヨーグルトを使う
紹介したキーマカレーでは水を使いましたが、水のかわりにベースとしてヨーグルトを入れると味がガラッと変わります。ヨーグルトは、無糖のプレーンヨーグルトを使ってください。
ヨーグルトをベースにすると、ヨーグルトのほどよい酸味でさっぱりしつつもまろやかになります。塩分とも相性がよいので、味にまとまりも出てご飯に合うスパイスカレーになります。
スパイスを入れる前のタイミングで100ml入れて1~2分煮て、あとは工程通りでOKです。
スパイスカレーのまとめ
スパイスカレーは、さまざまなスパイスを自由に組み合わせて楽しむものです。スパイスには「香り」「色」「辛み」の3つの役割があるので、それらを組み合わせることで自分好みのスパイスカレーを作ることができます。
スパイスは、近所のスーパーで売っています。スパイス売り場が広いスーパーを探してみるのも楽しいかもしれません。初めてスパイスを買うときには、パウダータイプのスパイスがおすすめです。
初めてスパイスを買う人は、クミン、コリアンダー、ターメリックをそろえておけば間違いありません。さらにこだわりたい人は、辛みのスパイスを追加してみてください。
スパイスカレーには、旬の野菜を入れてもよいですし、ベースに牛乳や生クリームなどを加えてみるのもおすすめです。基本のスパイスが使えていれば、具材やベースをアレンジして自分好みのカレーを作って楽しむことができます。
基本のスパイスでスパイスカレーが作れるようになったら、他のスパイスにもどんどん挑戦してみてください。